<牧野富太郎>
練馬区にゆかりの深い牧野富太郎博士について、調べてみましょう。
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牧野万葉植物図鑑
牧野富太郎/原著
邑田仁/編集
田中純子/編集
牧野一浡/編集
北隆館
2022.11
「牧野」と名の付く植物図鑑は多くの図書館で所蔵されていることでしょう。
数ある、そうした図鑑のうちでも、これは万葉集に登場する植物に特化したもの。牧野富太郎が残した植物図とその植物に関する解説に、万葉集の歌と論考を併せて載せています。
これは牧野富太郎が晩年作り上げたかったものを、残された資料を使ってまとめ上げたものですが、牧野富太郎の研究の奥深さがよくわかる一冊です。
牧野富太郎自叙伝
牧野富太郎/[著]
講談社
講談社学術文庫 2004.4
この本は、第一部に牧野富太郎の自叙伝、第ニ部に随筆を集めたもの、第三部に次女による牧野富太郎の姿を描いたものを記した、三部構成となっています。
本人による記述と家族による記述を合わせて見ることで、牧野富太郎の人となりの理解につながる助けになるでしょう。
牧野富太郎 なぜ花は匂うか
牧野富太郎/著
平凡社
2016.4
牧野富太郎による、植物に関して書かれた随筆集。植物への深い深い愛と知識の豊富さがうかがえます。
なお、これは『牧野富太郎選集』(全5巻 1970年 東京美術刊、2008年 学術出版会刊)を底本としているのでこちらも見てみてください。
MAKINO 生誕160年牧野富太郎を旅する
高知新聞社/編
北隆館
2022.7
植物を追い求めて、日本中を北から南まで旅を続けた牧野富太郎。膨大な数の標本や、自ら名付けた植物などはその成果といえるでしょう。北は北海道の利尻島、南は鹿児島県の奄美。沖縄県以外の全ての都道府県に加え、満州や台湾にまで足を運んでいます。これはその足跡をたどる本です。
牧野富太郎 蔵書の世界
高知県立牧野植物園
2002.7
およそ4万5千冊という、そうそうたる蔵書が高知県立牧野植物園の牧野文庫に収蔵されています。
この図録に紹介されているものは、そのほんの一部でしかありませんが、植物学にとどまらず、地誌・紀行や文学など、植物に関わるものは幅広く収集していたことがわかります。
草を褥に 小説牧野富太郎
大原富枝/著
河出書房新社
2022.11
牧野富太郎の生涯を、主に妻・寿衛子(すえこ)との日々にスポットをあてて描いた物語。牧野富太郎が植物の研究に没頭できたのも妻の支えがあってこそでした。小説ではありますが、偉大な植物学者の人物像を知るのに役立つ一冊になりそうです。