図書館で調べよう! パスファインダー

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<本の分類>
図書館で調べものをするためのパスファインダーですが、
今回は、もっと図書館を活用したい!という方へ、
図書館で本の並びを決める、“本の分類”がわかる本を紹介します。
これを知っていると、図書館で本を探しやすくなりますよ!

[ ]内の数字は請求記号です。館によって異なる場合があります。

図書館で本の置き場を示す“請求記号”。
その元となるのが「日本十進分類法」です。
日本十進分類法では、0~9の数字を使って本を内容によってグループ分けできるようになっています。
その分類を元に請求記号が作られるのですが、請求記号は図書館ごとに、より使いやすいように工夫されていることがあります。

例えば…
「宮部みゆきさんの小説」を表す請求記号をみてみましょう。
「日本の現代の小説」を表す分類記号は913.6です。
それぞれの数字についてみてみると、
9…文学
1…日本
3…小説・物語
6…明治時代以降
を意味しています。
この分類記号に加えて、著者名を表す頭文字を付けることが多く、
つまり、宮部みゆきさんの小説の場合、「913.6/ミヤ」が請求記号となります。
ですが、先にも述べた通り、請求記号は図書館ごとに使いやすいように決められており、桁数や文字数なども様々です。
練馬区立図書館の場合、この913.6は省略し、著者名の頭文字「ミヤ」のみを請求記号としています。
また、児童向けの本の場合は、913.6のうちの13を省略し、「96ミ」が請求記号となります。
児童向けの本には、大人向けの本より簡略化した請求記号がつけられることが多いのです。
ちなみに、練馬区立図書館の資料分類表は、練馬区立図書館のホームページでも見ることができます。
トップページから、「練馬区立図書館関係資料」へと進んでください。

◆本の分類についての資料は、主に[014]の棚にあります。
『日本十進分類法』(新訂10版) もりきよし/原編 日本図書館協会 2014年 [S014] も参考にしてください。
赤木かん子の図書館員ハンドブック分類のはなし

赤木かん子の図書館員ハンドブック分類のはなし

赤木かん子/著

埼玉福祉会

2012.8

日本十進分類法にのっとって分類をするのは、図書館員の仕事の基本のひとつ。なかでも、子ども向けに分類をするのは、分かりやすさが大切になってきます。
この本は学校図書館員向けに書かれているので、分類の基本と、対象に合わせて考えることの両方が学べます。

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本のさがし方がわかる事典

本のさがし方がわかる事典

金中利和/監修
造事務所/編集・構成

PHP研究所

2007.11

分類の基本がわかると本を探しやすくなります。
「○○について調べたい」って思ったときにどの棚を見るか?この本を使って練習してみましょう。

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読書力アップ!学校図書館のつくり方

読書力アップ!学校図書館のつくり方

赤木かん子/著

光村図書出版

2010.4

上記の『赤木かん子の図書館員ハンドブック分類のはなし』と同じく、主に学校図書館についてよくわかる本。
実際の学校図書館の写真が多く載っていて、分類や棚づくりの参考になるので、学校で図書委員をやっている方にもおすすめです。

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図書分類からながめる本の世界(JLA図書館実践シリーズ)

図書分類からながめる本の世界(JLA図書館実践シリーズ)

近江哲史/著

日本図書館協会

2010.12

本を内容によって分けるのが分類なのだから、同じ分類記号の棚は同じような内容の本が集まっている、ということ。
興味のある分類の棚を前にすると、思いがけず面白そうな本に出会えることがあります。そのまま一つ隣の棚を見てみると、また違う新しいジャンルの本に出会えたり。
図書館は、こういう本の出会い方もあるから楽しいんですよね。

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NDCへの招待

NDCへの招待

蟹瀬智弘/著

樹村房

2015.5

分類は図書館員の仕事の基本、とは言ったものの、これはなかなか簡単な仕事ではありません。内容が多岐にわたる本や、内容がとても難しい専門書などは苦労するものです。だからこそ、本を探しやすいように分類することはやりがいのある仕事ともいえます。
この本は、今のみなさんには難しいかもしれませんが、実際にこの仕事に就いたときには、ぜひ思い出して手にとってみてくださいね。

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◆インターネット等
・国立国会図書館のホームページの中のキッズページでは、本の分類の説明や、本の探し方、国立国会図書館の役割についてなど、とてもわかりやすく紹介されています。
(https://www.kodomo.go.jp/kids/)
・『見たい!知りたい!図書館はうら側もすごい! 』 小田光宏/監修 WAVE出版 2020年 [01] という本でも国立国会図書館の裏側がわかりやすく書かれています。

こちらもぜひ参考にしてください。

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