テーマ:「本のあるあるその1・タイトル買い」
本のタイトルだけで読んでみたくなっちゃうこと、ありませんか?
今回は、思わず気になっちゃうタイトルの本をご紹介。
図書館で「タイトル買い」ならぬ「タイトル借り」してみませんか?
中学生はコーヒー牛乳でテンション上がる
ワクサカソウヘイ/著
情報センター出版局
2009.5
大人にとっては、本当にナゾの生物「中学生」。何を考えてて、何がツボなのかまるっきりわからん。そんな中学生と普通に友だちの25歳、ソウヘイが、彼らのヘンテコ行動と発言に振り回される日々をつづる笑えるエッセイ。こういう近所のお兄さん、身近にいるとうれしいよね。
カキフライが無いなら来なかった
せきしろ/著
又吉直樹/著
幻冬舎
2013.10
五・七・五にとらわれない自由律俳句を二人の著者が交互に詠むスタイル。もちろんこの惹かれるタイトルも自由律俳句。俳句という字数を絞ったクールな表現手段と、その背景にある重たく熱い自意識の温度差がなんとも心地いいです。
『罪と罰』を読まない
岸本佐知子/著
三浦しをん/著
吉田篤弘/著
吉田浩美/著
文藝春秋
2015.12
『罪と罰』を読んだことがありますか?このドストエフスキーの長編名作を、予備知識ほぼゼロ、断片的なページを読むことだけで、どんなストーリーかまずは妄想してみるロックな座談会。一度本物の『罪と罰』を読まねばという気持ちにさせる本。
きみの言い訳は最高の芸術
最果タヒ/著
河出書房新社
2016.10
誰かの頭の中の思考がそのまま流れ出て文字化された長い長い独り言のよう。どこに着地するのか時々わからなくなります。でも詩人というお仕事柄、エッジの効いた言葉が多いのは確かで、自分の胸にすとんと落ちる一文が見つかるかも。
このミステリーがひどい!
小谷野敦/著
飛鳥新社
2015.8
話題のミステリーのランキング「このミステリーがすごい」。どこがすごいのか、とミステリー嫌いの著者が古今東西の作品や作家、映像を厳しく評定。でも全て読んだり見たりしてるってことはあながちミステリー嫌いじゃないのでは?悪口も評価のうち、な「このミス」のアンチテーゼ。