コンパス~君に届けるこの1冊~

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最新号 2023年7月(No. 9)

中学生向け

読み物

セカイを科学せよ!

セカイを科学せよ!

安田夏菜(著)

講談社

「俺ってナニモノなんだ?」ミハイルは小さな頃からそんな悩みを持った「こじらせ系ハーフ」。目立つのを嫌い地味に暮らしていましたが、山口アビゲイル葉奈という『蟲(むし)』をこよなく愛する転校生が現れ、学校生活は一変します。

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スクラッチ

スクラッチ

歌代朔(作)

あかね書房

中学最後の夏、コロナ禍で大会が中止になりバレー部の鈴音は怒り爆発。美術部の千(かず)暁(あき)に「いいよな、美術部は大会中止とかないし!」と八つ当たりしてしまいます。数日後、千暁の絵を見て心を打たれますが、不注意でその絵を汚してしまいます。

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パンに書かれた言葉

パンに書かれた言葉

朽木祥(作)

小学館

中学2年の光は春休みにイタリアの祖母の家で過ごすことにしました。そこで、小さな布の包みを見つけます。中にあったのは、表面にくすんだ茶色の文字が書かれた塊―パン―でした。そのパンには戦争にまつわる物語がありました。

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スネークダンス

スネークダンス

佐藤まどか(作)

小学館

ローマ育ちの圭人は14歳。歴史ある美しい街並みが大好きでしたが、父親が亡くなり、日本に帰国することに…。都内で古い街並みを探してスケッチしていると、解体現場の囲いにスプレーで落書きをする歩に出会い、インパクトのある画風に心を奪われます。

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13枚のピンぼけ写真

13枚のピンぼけ写真

キアラ・カルミナーティ(作) 関口英子(訳) 古山拓(絵)

岩波書店

13歳の少女イオランダは、北イタリアで第一次世界大戦に巻き込まれます。父と兄達が戦争に行き、母とも引き離されたため、妹を連れて知り合いの女性を頼りますが、やがてそこにも戦火が迫ります。家族の再生と少女の成長の物語です。

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黄色い夏の日

黄色い夏の日

高楼方子(著) 木村彩子(画)

福音館書店

中学の美術部の課題で、気になっていた古い洋風建築の家をスケッチしようと訪れた景介。家主の老婦人に招かれ、家の中へ足を踏み入れます。そこでゆりあという謎めいた少女と出会い、惹かれていきますが、同時に奇妙な感覚を覚えます。

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あの子のことは、なにも知らない

あの子のことは、なにも知らない

栗沢まり(作) 中田いくみ(絵)

ポプラ社

美咲は完璧主義の委員長。転校生の和也が、卒業祝賀会で使う小さい頃の写真を一向に提出しないのでピリピリしています。もう一人の実行委員の哲太は、和也の家の事情を知っているようで…。卒業まであと2週間の中学3年生の物語です。

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わたしが鳥になる日

わたしが鳥になる日

サンディ・スターク‐マギニス(作) 千葉茂樹(訳)

小学館

11歳の少女デセンバーは、背中に負った傷から翼が生えて、いつか鳥になる日を夢見ています。幼い頃から里親の家を転々として人を信じられなくなっていましたが、新しい里親エリナーと出会い、傷ついた鳥のリハビリを手伝う中で変化が訪れます。

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読み物以外

海をわたった母子手帳  ーかけがえのない命をまもるパスポートー

海をわたった母子手帳 ーかけがえのない命をまもるパスポートー

中村安秀(著)

旬報社

自分の母子手帳を見たことはありますか?当たり前のように存在する母子手帳。じつは終戦直後の貧しい日本が、母と子の命を守るために作ったのがはじまりです。現在では、様々な国の文化に合わせて発展し、普及しています。

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タガヤセ!日本  ー「農水省の白石さん」が農業の魅力教えますー

タガヤセ!日本 ー「農水省の白石さん」が農業の魅力教えますー

白石優生(著)

河出書房新社

あなたが食べているものは、どこでだれが生産したものか気にしたことはありますか?農水省で働く国家公務員YouTuber白石さんが、日本の農業と食の未来、そして農林水産省の仕事について熱く語ります。日本の農業は本当にすごいんです!

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人がつくった川・荒川 ー水害からいのちを守り、暮らしを豊かにするー

人がつくった川・荒川 ー水害からいのちを守り、暮らしを豊かにするー

長谷川敦(著)

旬報社

首都圏を流れる荒川は、江戸時代と明治から昭和にかけて二度、人の手によって大きく姿を変えられました。川は、人々の恵みの水ともなりますが、時には大きな被害をもたらします。荒川の水害対策と、共に発展してきた東京の歴史を見てみましょう。

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生き抜くためのごはんの作り方 ー悩みに効く16人のレシピー

生き抜くためのごはんの作り方 ー悩みに効く16人のレシピー

河出書房新社(編)

河出書房新社

食べることは、心や体を健康に保つために大切です。食のプロが自身の経験や信条とともに、風邪撃退スープや深夜に食べる卵入りカップラーメンなど、簡単なレシピを紹介します。自分で食事が作れたら、それは「生き抜く」力になります。

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ヤングケアラーってなんだろう

ヤングケアラーってなんだろう

澁谷智子(著)

筑摩書房

あなたのクラスメイトに毎日の食事の用意や洗濯、きょうだいの世話、金銭や薬の管理など、本来、大人が担うような家族の世話をしている人はいませんか?もしかしたら、その人は「ヤングケアラー」かもしれません。最近目にするこの言葉をよく知るための本です。

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高校生向け

読み物

図書室のはこぶね

図書室のはこぶね

名取佐和子(著)

実業之日本社

高校最後の体育祭に、足の怪我で参加できなくなった花音。準備に忙しい友達の代わりに1週間だけ図書委員を引き受けます。その初日、10年ぶりに返却された「飛ぶ教室」の中から謎のメモが…。退屈だと思っていた1週間が大きく変わります。

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ペイント

ペイント

イ・ヒヨン(著) 小山内園子(訳)

イースト・プレス

少子化が進んだ近未来。親が子を育てたくないときは国が子どもをセンターで養育し、子どもは親を選ぶ面接「ペイント」を行っていました。17歳のジュヌは、あと少しでセンターを出なければならないのに、ペイントに積極的にはなれません。

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ブラザーズ・ブラジャー

ブラザーズ・ブラジャー

佐原ひかり(著)

河出書房新社

父親の再婚で新しい母と弟ができた高校1年生のちぐさ。ある日、弟の晴彦がブラジャーをつけるところを見てしまいます。晴彦がファッションでつけていると言うので、自分の下着選びに悩んでいたちぐさは、買い物に付き合ってもらうのですが…。

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階段ランナー

階段ランナー

吉野万理子(著)

徳間書店

家庭の事情で水泳をやめ、何か熱中できるものを探している広夢。卓球を続けるべきか迷う瑠衣。それぞれ悩みを抱えていましたが、二人が通っている高校の元社会科教師、高桑がブログで紹介する階段の記事をきっかけに京都駅の大階段を駆け上がることに…。

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目で見ることばで話をさせて

目で見ることばで話をさせて

アン・クレア・レゾット(作) 横山和江(訳)

岩波書店

メアリーの住む島では、耳が聞こえる人も聞こえない人も手話で会話をして暮らしていました。ある日、若い科学者が島にやってきて、メアリーは「生きた標本」として、連れ去られてしまいます。島に戻ることはできるのでしょうか。

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境界のポラリス

境界のポラリス

中島空(著)

講談社

中国人の両親が離婚し、5歳のときから日本で暮らす恵子。差別を恐れ、友人には自分のルーツを隠していましたが、外国籍の子どもに日本語を教えている幸太郎と知り合い、「青葉自主夜間中学」で日本語の先生として授業を手伝うことになります。

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アウシュヴィッツを描いた少年 ー僕は銃と鉄条網に囲まれて育ったー

アウシュヴィッツを描いた少年 ー僕は銃と鉄条網に囲まれて育ったー

トーマス・ジーヴ(著) 品川亮(訳)

ハーパーコリンズ・ジャパン

ナチスが支配するベルリンから、13歳で強制収容所に送られたトーマス。終戦を向かえるまでの22か月を収容所で過ごします。解放後、彼は自分の目にしたものを絵として記録しました。そのスケッチとともにホロコーストの実態を伝えます。

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読み物以外

さばの缶づめ、宇宙へいく ー鯖街道を宇宙へつなげた高校生たちー

さばの缶づめ、宇宙へいく ー鯖街道を宇宙へつなげた高校生たちー

小坂康之(著) 林公代(著)

イースト・プレス

「宇宙食、作れるんちゃう?」生徒の何気ない一言から始まった宇宙食用のさば缶開発。福井県の水産高校に赴任してきた小坂先生とたくさんの生徒たちが、14年もの歳月をかけ、ひとつひとつ困難を乗り越えながら夢を叶えます。

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大絶滅は、また起きるのか?

大絶滅は、また起きるのか?

高橋瑞樹(著)

岩波書店

2007年、国連は「毎日、最大150種もの生きものたちが、この地球上から姿を消している」と発表しました。地球上の生命は絶滅と誕生を繰り返してきましたが、現在6度目の大絶滅に直面しています。絶滅とは何か、何が問題なのかを解説します。

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クジラの骨と僕らの未来

クジラの骨と僕らの未来

中村玄(著)

理論社

中学生の時に、死んでしまったペットのハムスターの墓を掘り返して骨格標本を作った著者。生きものへの好奇心から、興味のあることをひたすら追いかけて、ついにクジラの研究者になりました。軽妙な語り口のクジラ研究航海記です。

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2050年の地球を予測する ー科学でわかる環境の未来ー

2050年の地球を予測する ー科学でわかる環境の未来ー

伊勢武史(著)

筑摩書房

環境問題は改善すべき課題ですが、自己犠牲・善意・良心といったステキな心に頼った活動だけでは解決できません。人間の行動原理や経済学などの広い視点から、未来のために何をすればいいのか考えてみましょう。

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シリアの戦争で、友だちが死んだ

シリアの戦争で、友だちが死んだ

桜木武史(文)武田一義(まんが)

ポプラ社

著者は戦地取材のため個人でシリアに向かいます。そこで政府軍と戦う青年と友だちになり生活を共にします。長引く取材で心身ともに疲れ果てた著者に届いたのは、その友達の訃報でした。戦場に生きる友人たちの記録として、戦争を伝えます。

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親を頼らないで生きるヒント ー家族のことで悩んでいるあなたへー

親を頼らないで生きるヒント ー家族のことで悩んでいるあなたへー

コイケジュンコ(著)NPO法人ブリッジフォースマイル(協力)

岩波書店

家族の面倒を見ている、経済的に苦しい、それが自分の当たり前と思っていませんか?もし、現状を変えたいと思っていたら、安心して暮らしていける様々なサポートがあります。いろいろな事情を持った先輩たちの体験談とともに紹介します。

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