2025年3月「ターゲット6 安全な水とトイレを世界中に」
今回のテーマは
「ターゲット6 安全な水とトイレを世界中に」
地球は「水の惑星」と呼ばれるほど豊富な水に恵まれた星です。しかし、2020年時点で安全な水にアクセスできない人々は20億人。2030年には水需要に対して水資源量が40%不足するとの予測もあります(JICAより)。限りある水資源を安全にみんなに。そして、使用した水はきれいにして環境に戻す。ターゲット6は人間だけでなく、地球上のあらゆる生き物にとっても重要なテーマです。
『水辺のワンダー』世界を旅して未来を考えた
橋本淳司/著
文研出版
2022.6
日本では水道から安全な水が供給されています。でも、全世界では7億8500万人もが安全な水を使うことができません。日本においても、最近では大雨が続いて甚大な災害へとつながることがあります。これは地球の気温が上がったことと関係しています。気温が上昇すると、渇水や豪雨が起きやすくなるからです。さらに、この問題はトイレとも繋がっています。大雨が降り続いたときにトイレがないと、排せつ物が流れ出て衛生環境が悪化してしまうからです。この本では、日々の暮らしに欠かせない大切な水について、沢山の事例を用いて解説してくれます。
『もしもトイレがなかったら』
加藤篤/著
少年写真新聞社
2020.11
この本の書き出しは「「もしもトイレがなかったら」そんなことを考えたことがありますか?」から始まります。トイレがなかったらどうするでしょうか?外ですればよいのでしょうか。でもそれだと町が汚れてしまい、伝染病が広がってしまうかもしれませんよね。この本の中で、著者はいろいろな状況でトイレの必要性を問いかけています。その状況で自分だったらどうするかな?と、考えながら読んでみてください。
『マインドマップでよくわかる水問題』
イザベル・トーマス/著
エル・プリモ・ラモン/イラスト
藤崎百合/訳
ゆまに書房
2024.10
宇宙から見た地球が青いのは地球表面の約75%を水が覆っているからです。地球にはとてもたくさんの水があります。でも、私たち人類が必要としている「淡水」は地球全体に均等にいきわたっているわけではありません。十分な雨が降らない場所では、水を手に入れるために30分以上も歩くこともあります。水循環、排水処理、節水、水戦争など、水を巡る様々なテーマを色とりどりのイラストとともに教えてくれます。