おすすめの本「コンパス」2015年7月(No. 1)
2015年7月(No. 1)
中学生向け
読み物
伝説のエンドーくん

まはら三桃(著)
小学館
伝説の「エンドーくん」にまつわる数々の落書きが残されている緑山中学校。何気ない落書きの一言は生徒や教師の心に響き、悩みを解決する糸口となっていきます。荒れた学校を立て直したという、エンドーくんとは一体何者なのでしょう?
きみの友だち

重松清(著)
新潮社
恵美ちゃんは10歳の時に交通事故で足が不自由になり、それ以来友だちとの関係も変化が生じます。恵美ちゃんを中心に、友人や兄弟が主人公になった短編がひとつの物語になっていきます。それぞれの立場から人間関係を見つめています。
木の葉のホームワーク

ケイト・メスナー(著)
中井はるの(訳)
講談社
中学1年のジーナはクロスカントリーの代表選手ですが、木の葉を集める科学の宿題を仕上げなければ大会に出してもらえません。しかし、家族や友達との日常の中で宿題は進みません。木の葉が色づく秋を舞台にジーナは自分らしく成長します。
どろぼうのどろぼん

斉藤倫(著)
牡丹靖佳(画)
福音館書店
「もの」の声を聞くことができるどろぼうのどろぼん。彼は持ち主から忘れられたものだけを盗みます。決してつかまることのなかったどろぼんが、刑事の「ぼく」につかまり、これまでのことを語りはじめます。
読み物以外
綾瀬はるか「戦争」を聞く

TBSテレビ『NEWS23』取材班(編)
岩波書店
67年ぶりに再会したご近所さん、真珠湾に散った恋人を忘れられない老婦人…。広島出身・綾瀬はるかが、少なくなりつつある戦争経験者たちと対談します。今まで語られなかった想い、当時何があったのか、未来へ語り継ぎたい物語です。
13歳からの領土問題

松竹伸幸(著)
かもがわ出版
領土問題について、新聞やテレビの報道を見てもよくわからないという人も多いのではないでしょうか。領土問題は日本に限られた事ではなく、多くの国に共通する課題です。領土問題の基本がわかる一冊です。
10代のうちに知っておきたい折れない心の作り方

水島広子(著)
紀伊国屋書店
友人・家族関係、将来について、SNSとのつきあい方などで悩んでいませんか?専門家の著者が身近な問題や悩み、ストレスを分析し、気持ちの切りかえ方や処理法、人との接し方などの知恵やヒントを伝えます。
戦争するってどんなこと?

C・ダグラス・ラミス(著)
平凡社
戦争のニュースを目にした時、戦争では何をするのか、どうして無くならないのか考えたことはありませんか?アメリカ人で元海兵隊員、現在は沖縄在住の著者が戦争や憲法について語ります。改めて考えるきっかけをくれる一冊です。
ヤモリの指から不思議なテープ

石田秀輝(監修)
松田素子ほか(文)
アリス館
ヤモリの指から粘着テープ、蚊の針から痛くない注射針、ひっつき虫からマジックテープ。これらは私たちのすぐそばにある自然を研究してできた技術です。私たちの生活の様々な場面に活きている物や技術を紹介します。
わたしは13歳、学校に行けずに花嫁になる。

公益財団法人プラン・ジャパン(著)
久保田恭代ほか(著)
合同出版
世界には「女の子だから」という理由で学校に行けなかったり、幼くして結婚させられたりする子どもたちがいます。貧困や偏見、そして女の子に不利な法律や社会の仕組みがあることに目を向けてみましょう。
高校生向け
読み物
3年7組食物調理科

須藤靖貴(著)
講談社
調理師を目指して新居山総合技術高校食物調理科、通称ショクチョウで学ぶ恵志。美人だけど怒るとコワイ小梅先生と、30人の個性的な仲間たち。失敗を繰り返しながらも「もてなす心」を学んでいく1年間の物語です。
石を抱くエイリアン

濱野京子(著)
偕成社
中学3年生の市子は、自分の辞書には夢も希望もないと思っています。対照的にクラスでは浮いた存在の偉生は、日本一の鉱物学者になるという夢があります。学校祭に受験に恋愛に…。1年は飛ぶように過ぎ、市子は2011年卒業を迎えます。
想い出あずかります

吉野万理子(著)
新潮社
魔法使いが営む「おもいで質屋」は、子どもたちしか知らない秘密のお店。想い出を預けるとお金を貸してくれますが、預けた想い出の保管期間は二十歳まで。親子関係やいじめ、恋に悩んで想い出を預けた中学生たちがやがて二十歳を迎えます。
ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂

マーギー・プロイス(著)
金原瑞人(訳)
集英社
鎖国を行っていた江戸時代に小さな船で漂流した万次郎たちは、アメリカ船に助けられます。覚えの早い万次郎は船長の養子となり、14歳で単身アメリカに渡ります。日本とアメリカの懸け橋となった万次郎の若き日の姿を伝える物語です。
ファイト!木津西高校生徒会

本田有明(著)
河出書房新社
ポンちゃんこと本条一輝は特待生として問題の多い木津西高校に不本意ながら入学します。大学受験の為に目立たず勉強だけをするはずが、友達に担がれて生徒会長に立候補することに。果たして、ポンちゃんはどんな高校生活を送るのでしょうか。
「また、必ず会おう」と誰もが言った。

喜多川泰(著)
サンマーク出版
見栄からついた嘘の為、熊本から一人でディズニーランドに行く羽目になった17歳の秋月和也。帰りの飛行機に乗り遅れ、途方に暮れる和也に声をかけたのは…。人々との出会いを通じ、和也の人生が大きく動き始めます。
読み物以外
平安女子の楽しい!生活

川村裕子(著)
岩波書店
平安時代の女子たちは、現代の私たちのように、おしゃれを楽しみ恋愛に悩んでいました。当時のインテリアやお屋敷の造り、ファッション、恋愛のお作法などがわかりやすく解説されていて、古典の世界をより楽しく身近に感じられます。
風をつかまえた少年

ウィリアム・カムクワンバ(著)
ブライアン・ミーラー(著)
文藝春秋
深刻な飢饉と貧困に苦しむアフリカのマラウイで、中学に通えなくなってしまった14歳の少年ウィリアムは、図書室で風力発電についての本を手にします。彼は困難な状況を一つ一つ乗り越えて、自分の手で風力発電機を完成させます。
5アンペア生活をやってみた

斎藤健一郎(著)
岩波書店
東日本大震災をきっかけに著者は電力会社と5アンペア契約をし、最小限の電気だけで暮らすことを決意します。家電との付き合い方を見直し、昔の道具を駆使して、いかに楽しく快適な生活が送れるか「やってみた」著者の記録です。