おすすめの本「コンパス」2016年7月(No. 2)
2016年7月(No. 2)
中学生向け
読み物
あと少し、もう少し

瀬尾まいこ(著)
新潮社
中学校最後の駅伝大会に出るために、陸上部キャプテンの桝井は、メンバーを集め始めます。走るのは早いが個性的な面々と新しく顧問になった先生は、それぞれの思いを抱えたままタスキを繋いでいきます。
ABC!曙第二中学校放送部

市川朔久子(著)
講談社
曙第二中学校放送部(ABC)の部員はみさとと古場の2人だけ。このままだと来年には廃部に!?そんな時、顧問の発案で、お昼の放送を担当できるようになります。はたして弱小放送部はこのピンチを乗り切れるのでしょうか。
赤の他人だったら、どんなによかったか。

吉野万理子(著)
講談社
中学2年の風雅は、隣町で起こった無差別殺人未遂事件の犯人が遠い親戚だと知ります。そして犯人の娘・聡子が同じクラスに転校してきます。風雅は、親戚だと知られたくないという気持ちと、聡子を助けたいという気持ちに悩みます。
雲をつかむ少女

藤野恵美(著)
講談社
SNS好きな中学生の少女、ゲーム会社に勤める父親、ネットアイドル、引きこもりの青年など、ネット社会に生きる8人が「雲=クラウド」の向こう側でつながっている。ネット社会と現実が不思議に交わる8つの短編集です。
スピリットベアにふれた島

ベン・マイケルセン(著)原田勝(訳)
鈴木出版
15歳のコールは、同級生に暴力をふるい重傷を負わせます。更生のチャンスとして、無人島で1年間生活することになったコールは島から脱出を試みます。厳しい自然の中で自分の怒りと罪に向き合い、変化してゆく少年の姿を描きます。
トンネルの森 1945

角野栄子(著)
KADOKAWA
イコは、東京で働くお父さんと離れ、義理のお母さんと幼い弟と田舎に疎開しています。家の近くにある暗くて深い森。ある日その森に、脱走兵が逃げこんだといううわさを聞いて…。戦時中でも一生懸命生きる女の子のお話です。
読み物以外
夢へ翔けて -戦争孤児から世界的バレリーナへ-

ミケーラ・デプリンス(著)
エレーン・デプリンス(共著)
田中奈津子(訳)
ポプラ社
西アフリカの貧しい国で戦争孤児となった少女は、アメリカに渡り世界的なバレリーナに。過酷な環境や偏見、差別など様々な壁を乗り越え、アメリカでプロのバレリーナとして活躍するミケーラ・デプリンスの伝記です。
学校では教えてくれない!国語辞典の遊び方

サンキュータツオ(著)
角川学芸出版
誰もが一度は手にしている国語辞典。どれも同じようですが、辞典によって特徴があります。「自分に必要な辞典」とはどんな辞典でしょう。異なる出版社の国語辞典を擬人化して、その特徴を紹介します。
<刑務所>で盲導犬を育てる

大塚敦子(著)
岩波書店
盲導犬になるための子犬を育てる「パピーウォーカー」。日本でも、その取り組みに受刑者が関わり始めました。犬を育てていくということは、罪を犯した受刑者の心にどのような変化をもたらすのでしょうか。
世界を平和にするためのささやかな提案

池澤春菜 (著)伊勢﨑賢治ほか(著)
河出書房新社
世界平和のために、私たちができることはなんだろう。「世界を平和にするために」をテーマに、ユニセフ親善大使や絵本作家、タレントなどさまざまな立場で、身近なことからできる22の提案をします。
動物を守りたい君へ

高槻成紀(著)
岩波書店
私たちが動物を守りたいと考え行っていることは、はたして正しいのでしょうか。
ペットと家畜、野生動物とでは、人間との関係性が異なります。動物と共存するために、わたしたちは何をするべきでしょうか。
高校生向け
読み物
春や春

森谷明子(著)
光文社
私立藤ヶ丘女子高校に通う茜は、校内で俳句同好会を立ち上げます。メンバーは、聡明で行動力のあるトーコ、感情を書道で表現するのが得意な真名、音感の鋭い理香など個性的な生徒たち。十七文字の言葉の世界で、俳句甲子園を目指します。
2.43 清陰高校男子バレー部

壁井ユカコ(著)
集英社
中学2年の3学期、ユニのクラスに幼なじみのチカが転校してきました。再会を喜ぶユニの一方、チカは無愛想なバレーバカになっていました。バレーを通して結ばれていく絆を描いた青春小説「2.43」シリーズの第1巻です。
うたうとは小さないのちひろいあげ

村上しいこ(著)
講談社
短歌を詠む「うた部」に入部した桃子。でも、入学から2日しか登校していない親友の綾美には部活の事を言い出せないでいます。そしてうた部は今年、短歌甲子園に出場することになりましたが、参加するにはあと1人部員が必要で…。
読み物以外
夏目漱石、読んじゃえば?

奥泉光(著) 香日ゆら(絵)
河出書房新社
漱石好きの作家・奥泉光が「小説は全部読まなくてもいい」「小説はアートだと思うといい」など奇想天外な発想で漱石の作品を紹介しています。読書という行為を身近なものへと変化させるきっかけが詰まっています。
「研究室」に行ってみた。

川端裕人(著)
筑摩書房
「知りたい、もっと知りたい」という気持ちを仕事として選んだ6人の研究者を紹介します。砂漠に生きるバッタの生態とは、宇宙旅行を実現するためにはどんなことが必要か、など現在進められている研究に迫ります。
<自分らしさ>って何だろう? -自分と向き合う心理学-

榎本博明(著)
筑摩書房
「自分らしさ」または「個性」とはどのようなところだと思いますか。そもそも「自分とは?」と考えたことはありませんか。心理学者の著者が探究してきた“自分らしく生きていくためのヒント”がつまった一冊です。
<できること>の見つけ方 -全盲女子大生が手に入れた大切なもの-

石田由香理・西村幹子(著)
岩波書店
1歳3か月の時、両目の視力を失い全盲になった石田由香理さん。幼少期、浪人時代、大学時代…様々な人との出会いがありました。人々の支えを通して、傷ついたり悩んだり、感謝しながら「自分にできることは何か?」を考えます。
わたしは目で話します -文字盤で伝える難病ALSのこと そして言葉の力-

たかおまゆみ(著)
偕成社
言葉の仕事に携わってきた著者は、49歳で難病ALSを発症。体の中で動くのは眼球だけ。声を発することもできません。目の動きだけで伝える「文字盤」で唯一人とつながります。言葉とコミュニケーションについて考えさせられる一冊です。
夜回り先生、なんでドラッグを使ってはいけないんですか?

水谷修(著)
東山書房
なぜドラッグを使ってはいけないのか。使っている友達がいたらどうする?ドラッグの危険性や身を守る方法など、中高生からよせられた素朴な疑問に、夜回り先生と呼ばれる著者が、わかりやすく丁寧に説明します。