中学生のあなたにおくるブックリスト/2014年10月(No. 19)
2014年10月(No. 19)「いろいろな仕事その3」
医者になりたい君へ―心臓外科医が伝える命の仕事―

須磨 久善(著)
河出書房新社
著者は日本で初めてバチスタ手術を成功させた心臓外科医です。医師をめざしたきっかけや医療現場の実際など、命と向き合う医師の仕事を紹介しています。苦悩や挫折があっても、あきらめず患者を救おうとする姿勢に心を動かされます。
映画カントクは中学生!

艸場(くさば)よしみ(著)
汐文社
日本史上最年少の映画監督である仲村颯悟さん。小学生の頃から遊びの一つのように映画を撮り続けてきた彼は、14歳の時にプロの大人と長編映画を撮ることになりました。彼の仕事現場をのぞいてみましょう。
絵本作家という仕事

講談社(編)
講談社
絵本作家にはどのようにしたらなれるのでしょうか。本書で紹介されている15人の経歴は様々。それぞれの方法で絵本作家になっています。アトリエの様子や画材の写真も紹介され、作家の素顔に触れることができる一冊です。
義足ランナー ―義肢装具士の奇跡の挑戦―

佐藤次郎(著)
東京書籍
義肢装具士の臼井二美男さんは、「義足で走る」という発想がない時代に運動がしたいと望む障害者を支える活動を始めました。義足の人々に声をかけ、走る練習を支えて、全てのアスリートに希望を与えています。
社会の今を見つめて ―TVドキュメンタリーをつくる―

大脇三千代(著)
岩波書店
報道記者としてTVドキュメンタリーをつくってきた著者が自分の携わった仕事について語っています。言葉にできないような深い悲しみや苦しみを取材する辛さや、難しさが伝わります。どの番組も大切なメッセージが込められています。
消防のレスキュー隊 ―なりたい!知りたい!調べたい!人命救助のプロ―

こどもくらぶ(編・著)
岩崎書店
東京消防庁消防救助機動部隊、通称ハイパーレスキューは高度な技術と知識が必要です。火災や事故、大規模災害の現場で人命を救う隊員の仕事や訓練、装備を解説します。シリーズは、巻別で山や海、ドクターヘリの救助隊を紹介しています。
職人を生きる

鮫島敦(著)
岩波書店
東京には様々な伝統工芸品があります。伝統工芸に携わる職人たちそれぞれの仕事についたきっかけや、修行の日々、仕事の様子などが語られています。厳しいけれど夢がある職人の生き方を紹介しています。
鷹のように帆をあげて

まはら三桃(著)
講談社
親友の遥を交通事故で亡くした中学生の理央は、ペットショップで出会った鷹を飼うことに決めます。育てた鷹を空高く飛ばして、その元気な姿を遥に見てもらうために…。難しい鷹の飼育や訓練に奮闘し、鷹匠を目指す理央と鷹の物語。
東京消防庁芝消防署24時

岩貞るみこ(著)
講談社
災害現場では失敗することが許されません。人の命を守るため、消防士たちは毎日厳しい訓練を続けています。そんな消防士たちに著者が7か月間密着し、消防学校の様子や現場での仕事ぶりなどを紹介しています。
博物館へ行こう

木下史青(著)
岩波書店
博物館で働いている人は学芸員だけではありません。著者は、東京国立博物館の展示空間を、照明を使って演出する展示デザイナーという仕事をしています。作品の価値を未来へと伝えるため、工夫をこらした仕事の数々を知ることが出来ます。
「物流」で働く

広田民郎(著)
ぺりかん社
毎日の食事や洋服など暮らしに必要な物は、多くの人の手を渡り、私たちのもとへとやってきます。生活を支える仕事である物流の現場で実際に働く人のインタビューを掲載し、仕事の内容、求められる要素なども紹介しています。
ベイリー、大好き

岩貞るみこ(著)
澤井秀夫(写真)
小学館
セラピードッグがフルタイムで活躍する、日本初の試みを導入した静岡県立こども病院。ハワイで訓練を受けたセラピードッグのベイリーと、看護師を辞めてハンドラーになった森田優子さんの活動の様子が豊富な写真で語られます。
弁護士のしごと

志賀こず江(著)
丸善出版
著者は、客室乗務員と専業主婦を経験の後、13年の受験勉強を経て弁護士となりました。弁護士の仕事や心構え、必要な知識や現場で抱える問題等、著者の経験をもとに具体的な事例を示しながら分かりやすく説明しています。
毎日新聞社記事づくりの現場

深光富士男(著)
佼成出版社
日々膨大な情報を提供してくれる新聞。どのような人たちが記事を作っているのでしょうか。新聞社には記事をつくる仕事以外にも、写真部や校閲グループ、社説づくりなど様々な分野の仕事があります。新聞づくりの裏側を見てみましょう。
港で働く人たち

大浦佳代(著)
ぺりかん社
自給率が低く食糧や燃料などの多くを輸入に頼っている日本では、船による海上輸送が欠かせません。港では、食品衛生監視員やコンテナターミナルプランナー、運用管制官など様々な仕事があり、物流の最前線を支えていることが分かります。
物語ること、生きること

上橋菜穂子(著)
講談社
「獣の奏者」「守り人」シリーズの著者、上橋菜穂子さんが作家になったいきさつを語ります。著者が物語を紡ぐ真摯な姿に、「伝える」とは何かを深く考えさせられます。巻末には著者が幼少期から読んできた本のリストも載っています。
野生動物のお医者さん

齊藤慶輔(著)
講談社
獣医師である著者は、ワシやフクロウなどの野生動物の治療を専門としています。人間のせいでケガをしたり、病気になったりした動物の治療をして、自然に返します。野生動物がすこやかに暮らす環境を守る仕事もしています。