1 学校がアホらしいキミへ
日垣隆/著
大和書房
2008.2
「学校なんて…」と思っているキミ、一度読んでみたらいかがでしょうか。著者の本音はちょっと刺激的かも。ピリ辛の説教に聞こえる人もいるでしょう。大人の私は「グサッ」ときたねー。
3 ドミトリーともきんす
高野文子/著
中央公論新社
2014.9
ようこそ「ドミトリーともきんす」へ。寮母のとも子です。娘のきん子と科学を学ぶ学生さんが住んでいます。トモナガ君、マキノ君、ナカヤ君、ユカワ君。彼らの日常をちょっと紹介しますね。
4 鉄のしぶきがはねる
まはら三桃/著
講談社
2011.2
工業高校電子機械科、クラスで唯一の”女子”。
目指すものは「ものコン」(ものづくりコンテスト)。「ものづくり」サイコー。”キラキラ”と輝く高校生の力を感じて下さい。
5 これが見納め
ダグラス・アダムス マーク・カーワディン/著
みすず書房
2011.7
SF作家が絶滅に瀕する動物を見るために、世界をまわる珍道中。ものすごく真剣に向き合わねば!!でもなんでこんなに笑えるの!?
おもしろすぎ(笑)
動物の興味深い生態とウィットにとんだ本音トークが満載。
6 砕け散るところを見せてあげる
竹宮ゆゆ子/著
新潮文庫nex
2016.6
1度目「おぉ~」と思い、でもな?と…
2度目「あぁ~なるほど」と思い…
3度目「重いな人生」と思った。
読み返すたびに感想がちがいました。
8 大人たちには任せておけない! 政治のこと
椎木里佳/著
マガジンハウス
2016.6
椎木:「やたらと派手な濃い色のスーツを着ていらっしゃる方っていますよね?」
蓮舫:「びっくりぽんだね」
蓮舫さんにこんな質問できるって。すごいわ~。でも蓮舫さんの「びっくりぽん」にもびっくりぽんよ。
9 わたしは倒れて血を流す
イェニー・ヤーゲルフェルト/作
岩波書店
2013.5
タイトル通り、主人公マヤ16才は倒れて血を流します。冒頭から強烈です。父・母・娘それぞれの想いを皮肉まじりユーモアを含めて語ります。せつなさも募ります。隠された秘密が明かされるとき・・・家族の絆は…
最後は涙がとまりませんでした。
10 「ふむふむ」おしえて、お仕事
三浦しをん/著
新潮社
2011.6
作家三浦しをんさんが、様々な職業の方々にインタビュー。”ふむふむ”なるほどね。とっても勉強になります。
あ~あと20年早く読みたかったな…
11 マダム・マーマレードと暗い日曜日
堀田延/著
講談社
2013.9
謎を解かないと小説の隠れた部分が読めないようになっています。誰か、謎を解いて答えを教えてください。お願いします。
-未だに謎が解けない司書より-
12 恋する昆虫図鑑
篠原かをり/著
文芸春秋
2015.10
この図鑑のトリセツ
①自分の知り合いをこっそり観察する。
②知り合いを図鑑のタイプに分別する。
③付き合いに行き詰まったら、タイプ別昆虫を思い出して納得する。
人間関係がちょっとうまくいく(と思う)
13 毒見師イレーナ
マリア・V.スナイダー/著
ハーパーコリンズ・ジャパン
2015.7
久しぶりにテンポのいいストーリーとの出会いに感動。ヒロインは死刑執行前に毒見師に選ばれた少女イレーナ。そしてイレーナを毒見師に育てる男。ドキドキしながら読んじゃいました。あーすごく話したい。全部言いたい。あ~して、こ~して、こうなった!
16 この世でいちばん大事な「カネ」の話
西原理恵子/著
理論社
2008.12
西原さん、赤裸々に語っていただきありがとうございます。
『毎日かあさん』もいいけど、「カネ」の話がこんなに心に響くなんて。
「働く」=「カネ」=「人生」
人生のど真ん中に「カネ」はある。
18 エンジェルフライト
佐々涼子/著
集英社
2012.11
海外で亡くなった人は誰がどのように連れて帰るのだろうか…それは国際霊柩送還士が行っていた。
究極の裏側の仕事。「死」に向き合う、「死」を救う、「死」を届ける。彼らの想いに胸をうたれる。
19 小やぎのかんむり
市川朔久子/著
講談社
2016.4
あるところに三匹のやぎがおりました。
大きいやぎはビンゴ。
中くらいのやぎは後藤さん。
小さいやぎはクララ。
やぎたちは草刈り機の代わりにたくさん草を食べました。それから…
27 土木女子!
清文社編集部/編
清文社
2014.9
土木女子とは、トンネルや高速道路などの現場で働く女性たちのこと。男だけの世界に入り込む苦労は大変だったでしょうね。
かわいいだけじゃない、かっこいい女っぷりをとくとご覧ください。
28 その夜、ぼくは奇跡を祈った
田口ランディ/文
大和出版
2001.11
最高のプレゼントって何だろう。
クリスマスイブにはやさしい奇跡がおきる。大事なプレゼントを受けとる瞬間はきっとある。
それが最高の幸せだと気づけば…
32 浮いちゃってるよ、バーナビー!
ジョン・ボイン/著
作品社
2013.10
主人公バーナビーは、生まれた時からふわふわ空中に浮いてしまう。確かに「ふつう」じゃない。でも「ふつう」ってなんだろう。
多くの人と同じこと?目立たないこと?バーナビーは悩み考えて、本当の自分を見つける。
33 へんな論文
サンキュータツオ/著
KADOKAWA
2015.3
・ 公園の斜面に座る「カップルの観察」
・「最長しりとり問題」の解決
・「走行中のブラジャー着用時の乳房振動とずれの特性」
どれも学術的に立派な論文である。
36 怪物はささやく
パトリック・ネス/著
あすなろ書房
2011.11
物語も素晴らしいが、挿絵のイラストがすごくイイ。
主人公のおさえつける心の苦しみ、淋しさが、このイラストでより一層深みを増す。主人公に同化して物語の中に入り込む。号泣した。
38 対話篇
金城一紀/著
新潮社
2007.7
10代の君たちは「愛」なんて口にするのも恥ずかしいかもしれないけど、「本当に愛する人ができたら絶対にその人の手を離してはいけない」
愛はあっという間に遠くへ行っちゃうよ。
伝えたからね!!
39 書店主フィクリーのものがたり
ガブリエル・ゼヴィン/著
早川書房
2017.12
島で唯一の書店の店主フィクリーは愛する妻を事故で亡くし、アル中になりかけ、高価な本を盗まれ、捨て子を拾い育てることになり…子育てにはインターネットが便利です。
お風呂の入れ方→ググる
子育てに迷ったら→ググる
本と人をつなげる優しい物語。
41 珍獣病院 ちっぽけだけど同じ命
田向健一/著
講談社
2011.7
来るモノ拒まず!!
何でも診察する先生もエライけど、肉食のカエルをペットにして、ベジタリアンで育てる飼い主にもびっくり。そりゃあかわいそうです。肉、食べさせてあげてー。世の中、ペット事情がいろいろあるニャン。
43 イイダ傘店のデザイン
飯田純久/著
パイインターナショナル
2014.4
丈夫でおしゃれな傘を持つ。ちょっと大人になった気分です。雨の日でもこんなかわいい傘をさしたら、ウキウキして「何かイイコトありそう!」と思いますよね。
45 君が地球を守る必要はありません
武田邦彦/著
河出書房新社
2010.5
環境問題。
大人でも何がどうなっているか本当のところよくわからないのです。(本音)
だから「真実を見破る力をつけろ」という著者の言葉はけっこうキツイです。大人になって後悔しないように、しっかりと考える力をつけましょう。
49 安藤百福
筑摩書房編集部/著
筑摩書房
2015.1
安藤百福さんを知っていますか?「すぐおいしい。すごくおいしい~♪」あのチキンラーメンをつくった人です。お世話になっております(ペコリ)。百福さんの不屈の魂を知ると、チキンラーメンが一層おいしく感じます。
50 世にも奇妙な職業案内
ナンシー・リカ・シフ/著
ブルース・インターアクションズ
2006.12
世の中、知らないことがありすぎる。これだけ奇妙でおもしろい仕事があるのに、私はサラリーマンでいいのだろうか…と思ったりして。
将来、何をやりたいか?
参考になるかな…コレ
51 のせ猫
SHIRONEKO/著
宝島社
2012.8
花をのせる …かわいい♡
折り紙のカブトをのせる …うん、いい!
ナスをのせる …どうして?
オクラをのせる …よくのったね。
竹とんぼをのせる …飛ばないよ!
カエルをのせる …少しは嫌がれー
突っ込み満載のいやしネコニャー
52 円卓
西加奈子/著
文芸春秋
2011.3
家族愛に包まれた幸せな琴子(小3)
幸せだから憧れる”孤独”や”不幸”。
「悲劇のヒロイン」になりたい。あるある。
私も子供の頃、「橋の下で拾われた。いつか本当の親(金持ちの俳優みたいな)が迎えに来る」と妄想してました。
53 先生!洞窟でコウモリとアナグマが同居しています!
小林朋道/著
築地書館
2015.6
小林先生の日常
・犬のように歩きエサを食べるコウモリに「おまえは犬か?」とつっこみを入れる。
・体長50㎝の巨大ミミズにパニックになる。
・魚を探す「ドンコはどんこ?」
・モモンガに追いかけられる。モモンガは走る。
・ヤギの出産に立ち会う…親心
55 大人に質問! 「大人ってどのくらい大変なんですか?」
みうらじゅん/答える人
飛鳥新社
2015.11
子どもたちから寄せられた質問にイラストレーターのみうら氏が答えます。
子どもにそんな大人の本音を直球でぶつけていいの?(笑)
かっこつけた回答よりわかりやすいことまちがいなし。
56 殺人者の涙
アン=ロール・ボンドゥ/著
小峰書店
2008.12
父母を殺した犯人と残された子どもとの奇妙な絆。
冒頭から強烈印象。淡々と物語は進んでいきますが、読み終わってかなりの満足感。殺人者の苦しみと、与えられた儚い幸せに涙がこぼれた。
58 明日の子供たち
有川浩/著
幻冬舎
2014.8
舞台は児童養護施設。
「かわいそう」とか「つらい」とか、そう思うのは悪いことじゃない。ただ知らないだけだ。
小説でも真実に近い物語がある。
明日の子供たちが教えてくれる。
59 今日も落語に行ってきます!
先斗ポン太/イラスト
秀和システム
2016.4
「落語」こんなふうにイラストで紹介されるとかわいいですね。
最近ブームのようですが、落語の魅力にはまると、一人ニヤニヤがとまりません。
62 学校では教えてくれないお金の話
金子哲雄/著
河出書房新社
2013.9
41歳という若さで天国へ逝ってしまった金子哲雄さん。これは、あなたの遺言ですね。
あなたの金銭哲学は心にしみました。誰かを幸せにできる本当のお金持ちに近づけるよう努力します。
64 お客さまはぬいぐるみ
東園絵/著 斉藤真紀子/著
飛鳥新社
2014.10
「ぬいぐるみだけ旅行させてどーするの?」と正直思ってました。でもぬいぐるみにいろいろな想いをのせて旅をさせているんですね。
「かわいい」だけじゃない、家族の旅立ちの物語です。
66 アホウドリの糞でできた国
古田靖文/著
アスペクト
2005.1
世界は広い。
ナウル共和国?ご存知でしたか?アホウドリの糞でできた国で、働かなくても食べていけて税金も払わない…なかなか興味深い国。
気になった方はどうぞ本でお楽しみください。
67 タイムライダーズ [1]-1
アレックス・スカロウ/著
小学館
2014.10
1巻目…え!? ここで終わっちゃうの?
2巻目借りないと、気になる。
という感じで、あっという間にシリーズ完読。タイムマシーンのある世界で繰り広げられるSF冒険小説。
68 <至急>塩を止められて困っています<信玄>
スエヒロ/著
飛鳥新社
2015.5
・戦国時代に東急ハンズがあったら…
・赤穂浪士討ち入り当日のLINEのグループとか…
もし〇〇だったら…と歴史をパロディにしちゃいました。笑ってつっこんで、歴史を好きになろう。
69 小さい”つ”が消えた日
ステファノ・フォン・ロー/著
新風舎
2006.11
いなくなた”っ”へ。
早く帰てきてください。
みんな待てます。
君がいなくなて、みんなさびしがています。
村のみんなより
”っ”は大事です。
71 靴を売るシンデレラ
ジョーン・バウアー/著
小学館
2009.7
ガールズパワー全開!
家族も仕事も問題ありありの16歳が周囲の大人に振り回されつつやっぱり頑張っちゃう。
読みながら「よし、頑張れ」と応援してました。
73 私は売られてきた
パトリシア・マコーミック/著
作品社
2010.6
世界では年間50万人の子どもが性産業に売られている。この本も実話である。
読んだ後、「自分はこんなひどい目にあわなくてよかった」と思うかもしれない。それでもいい。何も知らずにいるより、売られてしまう子どもがいることを「知る」ことが重要だ。
74 心が喜ぶ働き方を見つけよう
立花貴/著
大和書房
2012.4
心が喜ぶ=「グッとくる」
この本では、「グッとくる」の意味を「考えるよりも先に感じていつのまにか動きはじめている」と伝えています。「グッとくる」仕事、やりたいです。
75 手紙屋
喜多川泰/著
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2007.8
この本を読んで、自分にも「手紙屋」がいたらいいのに……と思うのは間違いです。この手紙はあなた(読者)に届けられたものです。
これから就職する人も、すでに働いている人も、働く意味を見つめ直すことができるでしょう。
76 人間椅子/押絵と旅する男
江戸川乱歩/原作・佐野史郎/朗読
新潮社
2001.3
江戸川乱歩×佐野史郎
この二人で『人間椅子』ってこわ~い。
聴いててぞわ~っとさぶいぼ。
みなさま、お聴きになる際は部屋を真っ暗にして体育すわりで。
77 正義のミカタ
本多孝好/著
双葉社
2007.5
「正義」とは?簡単にわかるもんじゃない。「正義」なんて口にしたら、かえって引かれてしまいそうかも。
いじめられっ子のプライドにかけて、
頑張って見つける自分なりの「正義」
ダサくて、かっこわるくていいんです。
78 脳をめぐる冒険
竹内薫/文 藤井かおり/文 モリナガヨウ/絵
飛鳥新社
2006.5
脳の働きをユーモアをまじえて描く入門書。
こんなふうに小説にしてもらえるとわかりやすい。
「老い」を脳の視点で見てみると「あ、今、私の脳細胞が一つ消滅しました―――」
79 おとなのひとにいってほしかった24のこと
ヨゼフ・パイオン/著
祥伝社
2005.6
わたしのおしりが青かったころ大人に言ってほしかったこと。
「がんばってもどうにもならないこともある」(言ってほしかった)
そばにいる大人の代わりに、この本が言ってくれます。
83 印刷職人は、なぜ訴えられたのか
ゲイル・ジャロー/著 幸田敦子/訳
あすなろ書房
2011.10
1730年、ニューヨーク。
ひとりの印刷職人が政府を批判したと、法廷で裁かれた。そして「言論・報道の自由」を求めて闘った。
私たちはどうだ?
「言論・報道の自由」を考えるきっかけになればいい。
84 英国一家、日本を食べる
マイケル・ブース/著
亜紀書房
2013.4
食べまくったねブースさん。
日本人も知らない日本食の魅力。
ブースさんの自虐ネタも大盛り。
あふれるユーモア、旅道中も笑える。
お腹が空いている時は読まないでください。
87 まつりちゃん
岩瀬成子/著
理論社
2010.9
まつりちゃん5歳。
ひとり暮らし。(実話ならたいへんなことになるでしょう)
―――まつりちゃんへのエール―――
つよく、つよく、生きてくださいね。
いつか私にも声をかけてください。
89 カブキブ!
榎田ユウリ/著
角川書店
2013.8
高校生が歌舞伎?とか思うけど、一生懸命やっている姿をみていたらいつのまにか応援したくなってしまうもの。好きなことがあって、それを夢中になれる青春っていいな。
91 おばあちゃんが、ぼけた。
村瀬孝生/著
理論社
2007.2
90歳の祖母がケア・ハウスに入居しました。
首から下げた鍵を探したり(いつものこと)、布巾のかわりにおむつを手にとったり、(拭ければいいか)と、笑っています。(こっちも笑うっきゃない)
こんな感じで祖母の残りの人生に寄りそってます。
93 翻訳できない世界のことば
エラ・フランシス・サンダース/著
創元社
2016.4
ステキな言葉がありすぎてうっとり。
私は「GOYA(ゴーヤー)」が好きです。「すばらしい語りを聞いて”まるで”ではなく全くの真実に感じられることを言う」という意味です。
みなさんもお気に入りの言葉を見つけてください。
94 小説・秒速5センチメートル
新海誠/著
KADOKAWA
2016.2
細密で美しいアニメーションを作ることで有名な新海さんの作品。
この物語の美しさが伝わるといいな。ハッピーエンドではないです。喪失をくり返し、現実は淋しいです。
でも 一瞬一瞬が美しい。
95 理系の料理
五藤隆介/著
秀和システム
2015.9
そうそう、こんな本があったらいいな。
と、思っていて、目からウロコの本なのです。
料理本にある「適量」がわからないんです。私も、手順がわからなくてオロオロ。イヤーとなる。
それが、フローチャートになっていると「わっかるーイェーイ」。料理も俯瞰が大事です。
96 精霊の守り人
上橋菜穂子/著
新潮社
2007.4
とうとう読んでしまった。
(シリーズ長いし、人気もあったし、と言い訳)でもでも おもしろい。
すごいファンタジー。ありふれた感想ですみません。ファンタジーをバカにしないでーと、読まず嫌いに言いたい。「読みな~」
97 どろぼうのどろぼん
斉藤倫/著
福音館書店
2014.9
どろぼうのどろぼんは刑事につかまり 盗んだものについて語り始めました…。
どろぼうのどろぼんは、遠い町でどろぼうを続けることにしました。めでたしめでたし
99 『罪と罰』を読まない
岸本佐知子[ほか]著
文藝春秋
2015.12
何度も手に取り挫折する、あの『罪と罰』。図書館で働いていても読んでいません。
でも、この本を読んで何だか今度こそ最後まで読めるような気がする。
だから…読んでみよう。