東京2020:調べてみました!

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調べてみました!
このページでは、より深くオリンピック・パラリンピックのことを知ってもらえるような記事をお届けします。読んだら大会をもっと楽しめるはず♪ どうぞお楽しみに!

「練馬総合運動場公園オープニングフェスティバルに参加しました(前編」

~元ラグビー日本代表キャプテン菊谷崇氏にインタビュー~

 平成31年3月31日に開催された練馬総合運動場公園オープニングフェスティバルに参加しました。前編となる今回は、ラグビーデモンストレーション試合の様子や元ラグビー日本代表キャプテンの菊谷崇氏のインタビューをお伝えします。ラグビーに寄せる熱い想いをぜひお読みください


菊谷崇氏 プロフィール

  • 菊谷 崇(きくたに たかし)
  • 1980年2月24日 奈良県生まれ
  • 御所工業高校、大阪体育大学を卒業 トヨタ自動車ヴェルブリッツ、サラセンズ(英国プレミアシップ)を経て、キャノンイーグルスに所属
  • 2005年 ラグビーワールドカップセブンズに出場
  • 2008年からラグビー日本代表キャプテンを務める。日本代表通算68キャップは日本歴代6位の記録
  • 2011年 ラグビーワールドカップに日本代表キャプテンとして出場
  • 2018年 キャノンイーグルスを退団
  • 現在、ラグビーワールドカップ2019™アンバサダー、高校日本代表のFWコーチ等を務める

 練馬総合運動場公園は、練馬区で初めての公認陸上競技場として開園しました。練馬駅北口から徒歩10分というアクセスの良さもあり、オープニングフェスティバルには多くの来場者が訪れ、熱気に包まれていました。本イベントは、「東京2020オリンピック・パラリンピック500日前」と「ラグビーワールドカップ2019日本大会6か月前」を記念して陸上競技やラグビーの選手をゲストにお迎えして行われました。


■ラグビーデモンストレーション試合

 オープニングフェスティバルでは、元ラグビー日本代表キャプテン菊谷崇氏率いる「菊谷チーム」と地元のラグビーチーム「練馬クラブ」とのデモンストレーション試合が行われました。ラグビーを初めて見る方も楽しめるように解説が入り、わかり易く楽しく観戦できるように工夫されていました。

 デモンストレーションとはいえ、タックルやモールからの速いパス回し、トライでのディフェンスなど体と体がぶつかり合う激しいプレーの連続に会場が盛り上がりました。また、9月20日に開幕するラグビーワールドカップ2019日本大会は15人制ですが、東京2020大会のラグビーは7人制で男女双方の競技があること等も解説され、ワールドカップを観戦する楽しみが増え、早くラグビーワールドカップを見たいという思いが沸き上がりました。


■ラグビー体験教室

 菊谷崇氏も参加してラグビー体験教室が行われ、初めてラグビーを経験する子供たちにラグビーの楽しさを伝えていました。初めてラグビーボールに触れてその重さを実感したり、パス回しやキックした時のラグビーボールのイレギュラーな動きに一喜一憂している姿が印象的でした。また、ラインアウトプレーヤーをリフティングしてボールをキャッチするというラグビーならではのプレー体験も用意されていました。大人にリフティングされ、高い位置でボールをキャッチできた子どもたちの誇らしげな顔がとても印象的でした。

 初めてのラグビー体験は、ラグビーの楽しさとともにアスリートの凄さも実感できる貴重な時間となりました。


■菊谷崇氏インタビュー

 元ラグビー日本代表キャプテンの菊谷崇氏がお忙しいスケジュールをぬって、インタビューに応じてくださいました。


①ラグビーワールドカップ2019日本大会に向けた活動とラグビーの魅力を教えてください。

 一年ほど前からラグビーワールドカップのアンバサダーとして活動しています。開幕まで半年を切り、盛り上がりを実感しています。

 ラグビーはそれぞれのポジション毎に「ファンクション」と呼ばれる役割分担がされています。それぞれのポジションで各自が役割を果たすことでトライに繋がるスポーツです。「One for all,All for one」という言葉通り「一人はみんなのために、みんなは一つの目的のために」競技しています。その一つの目的がトライなのです。

 ラグビーは選手同士のコンタクトが一番の魅力です。相手チームであっても試合が終わればどちらのサイドでもないという「ノーサイド」の精神で試合に臨んでいます。試合ではぶつかり合って出し切る、出し切ったからこそノーサイドがあります。これは他のスポーツには見られない魅力です。フォワードのタックルの激しさや、足の速いバックスの選手がステップを踏んで駆け抜けていく姿なども見所です。


②ラグビーワールドカップ2019日本大会の見所を教えてください。

 日本代表チームは全体的な動きがよく、グランドに倒れている時間が少ないのが特徴です。このため、フィールド上では常に15人の選手がボールを回し、色々な展開を繰り広げてくれるのを見ていただきたいと思います。

 日本の選手も大柄ですが、世界にはもっと大柄な選手が数多くいますので、そのファイトも見てほしいです。ニュージーランド代表のオールブラックスが3連覇を達成するか、前日本代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズ氏率いるイングランド代表がどんな試合を見せてくれるか、なども楽しみです。


③オリンピック・パラリンピックが東京で開催されることの意義について教えてください。

 スポーツに関する世界的な大会のうち「ラグビーワールドカップ」と「オリンピック・パラリンピック」が今年、来年と続けて日本で行われます。これを機にスポーツを身近に感じ、応援する文化がもっと根付いてほしいと思います。ラグビーワールドカップの試合は日本全国で開催されるので、スポーツの応援や開催国としてのおもてなしが日本全国から東京に繋がってくれればと思います。東京2020大会でも7人制ラグビーを観戦してほしいです。

 この2年間だけでなく、スポーツという文化をどう捉え、伝え、楽しみ、応援していくのかを考える重要な年になると思います。


④中学生、高校生に向けたメッセージやおすすめの本を教えてください。

 世界中から日本にお見えになる方々に対し、色々な場所で積極的にコミュニケーションをとってほしいと思います。この機会に、言葉の違いや観戦スタイルを超えて一緒に盛り上がって応援してください。

 子どものときに父が買ってくれた戦国武将の本を読み、とても好きになりました。武将の言葉や立ち居振る舞いなど時代が変わっても共感できるところが好きです。参考になることもあると思いますので、ぜひ読んでみてください。





 今回のオープニングフェスティバルには2,000人を超える参加があり、ラグビーワールドカップや東京2020大会への関心の深さを実感しました。また、スポーツを通して人と人との繋がりを感じた一日でもありました。

 お忙しいなかインタビューに応じていただいた菊谷崇氏をはじめとするアスリートの方々に感謝し、ラグビーワールドカップでの日本代表の活躍を応援していきたいと思います!



 次回はオープニングフェスティバルでの陸上競技用車いすの体験会の模様とパラ陸上の西勇輝選手のインタビューをお伝えします。お楽しみに!

関連文献

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    仲間を信じて ラグビーが教えてくれたもの
    村上晃一/著 岩波書店 2011年
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